■略歴
1998年 防衛医科大学校卒業
1998-2004年 防衛医科大学校病院 (初任実務研修・腎臓内科専門研修)
及び釧路駐屯地勤務
2004年 自衛隊富士病院 内科
2006年 Long Island College Hospital 内科レジデント
2009年 Medical University of South Carolina 腎臓内科フェロー

■資格
1998年 日本医師免許
2004年 アメリカ医師免許、日本内科学会専門医
2009年 アメリカ内科学会専門医

■メッセージ
私は医大卒業後9年目にしてアメリカに渡り、3年間の内科の臨床研修を経て、現在はサウスカロライナでnephrologyの研修を行っています。この会は、私がアメリカで経験した「教育」の重要性を日本の腎臓内科の領域に少しでも広めていければ、という思いで発足いたしました。少子化の進む日本において、今後国を支えていく上で重要なのは、若い人材の教育だと考えます。そういった人材育成は大変重要なことにも拘らず、残念なことに日本では未だ教育に関して満足のいく環境は整備されておらず、質の高い教育に対する「respect」があるとは言えません。アメリカの教育レベルは、全米でみると実は施設間で大きな差があるのですが、良い教育を提供できている施設は大変素晴らしいのです。そのような施設では、レベルの高さを維持するために、教育はシステマチックに行われ、習う側はそういった質の高い教育に対して高いお金を払うことを厭わず、また教える教師陣も「質の高い教育の提供」に値する報酬を受けます。
日本は長らく子供の学力を平均的に伸ばす方針をとってきた結果、今の豊かな国を作り上げました。これは大変素晴らしいことです。しかし、今後は少子化に伴い、ただ平均的に学力を伸ばすだけではなく、個人の能力を最大限に発揮できる環境や教育を提供する必要があります。医学の世界でももちろん同様のことが言えます。アメリカの初期臨床教育は多くの面で日本よりもシステマチックにできており、教育に携わるFacultyの数、Educational activityはやはり素晴らしいと思います。
アメリカでは、学生が教授を相手に堂々とDiscussionできる環境を備えていますが、年功序列の強く残る日本ではそれは難しく、優秀でやる気のある若い人材の発言や行動のチャンスが潰される場合が往々にしてあります。若くて優秀な科学者を育成するには、まずは「出る杭は打たれる」環境の整備から始まると思っていますし、お金はかかりますが学生のみならず教師も育てる必要があります。そう、教育とはお金がかかるビジネスなのです!私はこの会を通じて、多くの先生方と良い教育を追求し、実現していけるよう「出る杭」としてアメリカより情報を発信していきたいと思っております。




■略歴
2000年 京都大学医学部卒業
2000年 舞鶴市民病院 内科研修
2003年 Pennsylvania Hospital 内科レジデント
2006年 Hospital of the University of Pennsylvania 腎臓内科フェロー
2008年 京都桂病院腎臓内科・京都大学医学部附属病院 腎臓内科(非常勤)

■資格
2000年 日本医師免許
2002年 アメリカ医師免許
2006年 American Board of Internal Medicine (アメリカ内科学会専門医)
2008年 日本内科学会認定医
2009年 American Board of Nephrology (アメリカ腎臓内科学会専門医)

■メッセージ
私は、アメリカで5年間の臨床研修を受けさせていただくという大変貴重な経験をしました。ペンシルバニア病院で一般内科研修、ペンシルバニア大学病院で腎臓内科研修を受けました。アメリカに行こうと思ったきっかけは、舞鶴市民病院で初期研修を受けた際にアメリカからいらした先生方に大きな影響を受けたということと、アメリカに行って全く別のシステムを学べば日本のよいところ、改善すべきところがよくみえるのではないかと思ったからです。アメリカでの研修では、教育の為の回診や講義がたくさんありました。また、論文をどのように読み、解釈し実際の現場での医療に生かしていくべきかとか、臨床研究の基本的な考え方なども教えていただき、大変貴重な体験でした。また、日本では症例数の少ない腎移植や在宅血液透析もたくさんみさせていただきました。
日本に帰国して、今後の夢は次のような事です。臨床教育に関わること、特に教科書に書いてあるからこういう治療をするというのではなく、患者さんの状態をどう分析して、どのようなエビデンスがあって、そのメリットとデメリットは何で、だから、この患者さんにはこの治療をするというような考え方を教えていきたいと思っています。
また、日本では移植に対してまだまだ、抵抗感や「怖いもの」「無理なもの」という印象が強いですが、アメリカでは確立された治療法であり、日本でももっと広めていきたいと思っています。移植後の管理についても移植外科、泌尿器科が腎移植後の管理をしていることが多いですが、免疫抑制剤の管理や心血管系イベントの予防など、腎臓内科がもっと関わっていくべきだと思っています。
また、日本ではなかなか普及しない在宅血液透析ですが、社会復帰や頻回透析を行うことによる心血管系イベント抑制の可能性など様々な利点が報告されており、日本での普及に努めていきたいと思います。
さらに、臨床研究ももっと活発に行えるようにしていきたいと思っています。実は今、桂病院で後ろ向きコホート研究を始めるところで、研修医の先生も募って協力してもらい、臨床研究の楽しさを知ってもらいたいと思っています。
上記のような夢をかなえる為には、一人で頑張っても無理ですので、よく似た夢をもった先生方と協力していければと思っています。その為にこのWebsiteを設立しました。多くの先生方の参加でみんなで夢をかなえていければと思います。





■略歴
1999年 慶応大学医学部卒業
1999年-2000年 慶應大学病院 内科
2001年 東京歯科大学市川総合病院 内科
2005年 Columbia University St. Lukes-Roosevelt Hospital 内科レジデント
2008年 University of Minnesota 腎臓内科フェロー

■資格
1999年 日本医師免許
2003年 日本内科学会認定医
2004年 日本医師会認定産業医
2005年 アメリカ医師免許
2008年 アメリカ内科学会専門医

■メッセージ
あなたが末期腎不全になったら透析を選びますか?それとも腎臓移植を選びますか?
こんなアンケートが米国の腎臓内科医にありました。結果はどうでしょう。ほぼ100%の人が腎臓移植を選びました。我々、日本の腎臓内科医も同じ質問を自問する必要があると思います。おそらく米国と似たアンケート結果になるのではないでしょうか。それにも関わらず日本の透析患者さんの中には移植というオプションを説明されてもいない方も少なからずいると思います。日本、米国両方の医療を経験し、それぞれの長短が明確にあることが分かりました。
腎臓移植医療に関しては残念ながら日本ではあまり普及していません。今後の腎臓移植医療にこの会を通じてなにかしらの貢献ができればと思っております。また、腎臓内科に限らず、米国臨床留学に興味のある方のお手伝いをしていければと思っております。





■略歴
1999年 日本医科大学卒業 (在学中、Pennsylvania大学医学部に1年間交換留学)
1999年-2003年 聖路加国際病院 内科・腎臓内科
2004年 Pennsylvania Hospital 内科レジデント
2007年 Virginia Commonwealth University 腎臓内科・移植フェロー
2008年 Virginia Commonwealth University 腎臓内科フェロー

■資格
1999年 日本医師免許
2002年 日本内科学会認定医
2003年 アメリカ医師免許
2007年 アメリカ内科学会専門医
2008年 アメリカ移植学会専門医

■メッセージ
私は日米で臨床研修を受け、医療を体験する機会を得ましたが、それぞれに良し悪しがあると思います。アメリカで外国人医師として医療に関わると、日本人のポテンシャルの高さ、日本医療のきめ細かさを再認識する一方で、元気の無い祖国、「医療崩壊」と揶揄される日本医療に歯がゆい思いもします。日本の腎臓内科が発展する上で私が大事だと思うのは、教育の充実、腎臓内科による腎移植の普及、そのためのシステムの構築です。今まで色々な方の御世話になってきたので、このネットを通して情報交換や意見交換ができ、少しでもお役に立てればと願っています。


◇ 顧問
黒川 清 (政策研究大学院大学)

◇ アドバイザー
柴垣有吾 (聖マリアンナ医科大学)
赤井靖宏 (奈良県立医科大学)
小原まみ子 (亀田総合病院)

◇ 世話人
高橋哲史 (群馬大学 腎臓・膠原病内科)


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